別府市水道局は船舶への給水料金を、平成22年度から半額に引き下げるため、条例改正案を開会中の3月定例市議会に提案している。平成9年4月に改定した現行の1㌧当たり474円を、4月から237円に引き下げるもので、平成24年度まで3カ年の時限措置。
別府国際観光港の定期航路は㏍フェリーさんふらわあ(関西汽船とダイヤモンドフェリーの統合会社)と宇和島運輸の2社。別府市水道局の説明によると、船舶給水料金収入は平成18年度の5393万円が、19年度4646万円、20年度2194万円、21年度519万円(決算見込み)と大幅に減少している。関西汽船の2便体制が1便体制に減便となったことや、別府以外の港で給水するようになったことが要因と見ている。
この問題は、1年前の平成21年3月定例市議会の一般質問で、内田有彦氏(社民クラブ)が取り上げた。内田氏は「かねてより関西汽船は給水料金の減免を要望しており、先般も『原油高騰の折から』と重ねて要望書が出た。当局は“1私企業”に特別な取り扱いはできないという理由で応じないが、そうした考えは納得できない。関西汽船は大阪商船の時代から別府観光に大きく貢献してきた。いわば別府温泉を全国的に売り出す基幹産業だった。他の民間企業と同列に扱うことはおかしい。別府より料金が安い大阪で給水するようになったら、別府市の収入は大きく減少してしまう」などと述べて、配慮を求めた。
これに対し、前任の水道局長は、心情的には内田氏の指摘に理解を示しながらも、「公平」の原則から減免措置は難しいとの答弁をした。
今回の値下げについて、内田氏は「遅きに失した感もあるが、時代に即した施策であり、評価できる。その後の高速道路料金割引などで、船舶を取り巻く状況はますます厳しい」とコメントした。一方、亀山勇水道局長は「今回の措置は減免ではなく、料金を見直した上での改定です」と話した。
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