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2016年2月15日 (月)

今日論壇

制裁、どこ吹く風

 宇宙開発ロケットと称するミサイルを発射。核兵器搭載能力のある長距離弾道ミサイルの実質的な発射実験に成功した北朝鮮。アジアの安全に深く暗い影を落とした。射程は北アメリカに届く。日米韓はこの暴挙に対し経済的制裁を強化し、3国は連携して対北朝鮮包囲を強める。
 北朝鮮政府はこれに対抗して「日本人拉致被害者の再調査」を全面的に中止、調査委員会の解散を一方的に宣言した。消息不明を含む百人に近い日本人を拉致しておいて、過去その人質達をタテにして、日本から絞り取るように色々の利益をほしいままにして来た。外国人を誘拐して、外国交渉の人質に利用する。拉致事件は父親の金正日体制化で本格化した。現在の金正恩第一書記の就任から、今日までの歩みを見ても容易にその行き先は理解できようもの。約束を平気で破る国だ。「再調査」などという過去の犯行歴を認識せず、自分の意に沿わない党幹部や軍部要人を次々に粛清しつづけている。彼には先人が犯した「事犯」を受け止める意識は毛頭ない。ならばどうする?残された手段は実力の行使。経済制裁を加えたとしても、被害にあうのは罪もない一般の北朝鮮国民。政府高官や軍部首脳はぬくぬくとした日々を過ごし続けるだろう。在日同胞が肩身の狭い思いをしている。彼らは共和国にいる身内のために身を粉にしながら送金を続けている。
 「世界の警察ではない」とするオバマ政権に頼る事も出来ない。強国中国が安保理で拒否権を発動するからだ。北朝鮮に武力を加えようものなら、人民解放軍が即座に中朝国境を越えて来る。今は韓国と力を合わせ、被害者救出の実効シナリオを作成すべき時だろう。韓国の拉致被害者は外国訪問時に遭遇した例が多いという。日米韓の経済制裁のアミの目を潜る、中国からの支援ルートは健在。そういった状況下なら国連安保理の常任理事国入りは有効なカギでもある。
 平和日本を象徴するという現行憲法の前文に「平和を愛する諸国民(北朝鮮を含む)の公正と信義に信頼して……」「いずれの国家も自国のことのみに専念して、外国を無視してはならない……」とある。終戦直後の状況と今の違い歴然としている。「憲法」を改正するのではない。今の状況に照らし合わせた、日本の基本法を見直すという意識が求められているのだ。
     (陽)

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