本紙購読

特集ページ

« べっぷ鶴見岳一気登山参加者募集 | メイン | 28年度1回目の総合教育会議 »

2017年1月31日 (火)

いいたい砲台

「建国」に考える

 別府市連合青年団OBで、青年団協議会の役員を務める河合芳隆クンは、「今日論壇、いいたい砲台」の大ファン。先日仕事先で会ったら、「今年は調子がいいですねぇ~。次は『紀元節』のタイトルでお願いします!」とオファーが来た。
 「紀元節」については、あまり知識がない。知っている範囲で記してみる。「紀元節(きげんせつ)」とは、古事記や日本書紀で、日本の初代天皇とされる「神武天皇」が即位した日。時は紀元前660年(辛酉元年)の1月1日。今年は皇紀2677年に当る。明治6年に定め、新暦の2月11日に制定。終戦直後は天皇制の否定で紀元節廃止の風潮が高まり、一時休止。その後、復活の気運が醸成され、昭和41年2月11日に「建国記念日」として制定、42年から国民の祝日として適用された。神武天皇のお人柄については、神話上の人物であり、定かではないが、次の機会に解説したい。
 さて「建国」をもとに国のあり方について考えてみた。
 国家が成立する必要条件の一つに国民(民族)がある。最近目を見張る出来事があった。ドナルド・トランプ米国大統領が難民、移民政策を見直し、永住権(グリーンカード)や帰化に厳しく対処するという。正当なビザを所持しても、中東7カ国の難民・移民の入国を拒否している。テロ対策のためという。
 アメリカ合衆国は言わずと知れた移民の国。建国わずか242年。世界中に同一民族のみで形成された国家というものは皆無に等しい。日本は大和民族の国といわれるが、北海道のアイヌの人々がいる。沖縄の人達は中国大陸に直接影響を受け、琉球文化として独自に栄えた時代がある。九州人の七割近くは渡来人のDNAがあると言われる。
 アメリカは宗主国イギリス連邦からの先行移民がプリムスという米国東海岸の一地方に上陸。政治経済の中核を担う人種に、ワスプ=WASP=(白人、アングロサクソン系、プロテスタント)と呼ばれる人々がいる。その内の「イスタブリッシュメント」は全人口のわずか5%。歴代アメリカ大統領で「ワスプ」ではないのは、JFケネディー氏とオバマ氏の2人だけ。「ワスプ」を未だに国家形成の基調に考えているのであれば、大間違いを起こす。中西部白人の労働者層や軍関係や、退役軍人が支持勢力というが、就任直後から連発する「大統領令」は、白人中低所得労働者層やミリタリー関係者への公約実行でナショナリズムを煽り、視野が狭いように思える。彼には軍歴や公職の経験もなく、閣僚に5人の元軍人を入れたことは、軍に対する憧れが増幅したイメージを与える。
 日本の国防について、「米国側に相応の負担をせよ。自分の国は自分で守れ」と来た。この主張を通すのであれば、「終戦直後GHQによる『日本国憲法』は日本の国力を削ぎ、米国追従の国家をアジアの拠点にとするために、おしきせた憲法である」―――と改めて真相を公表し、極東軍事裁判(東京裁判)は戦勝国が一方的に裁いた作為的な終戦処理。この戦勝国は未だに国連安保理事国で拒否権を行使し、「米国ナンバー1」になりえない状況にある。国連維持のための負担金を見直す。「アメリカナンバー1」を実現するために―――と正直にありのままを伝えるべきだろう。
 トランプ氏自身、父方はドイツ系、母方はスコットランド系で妻君はラテンアメリカ。「移民」と呼ばれる流入の才能が国家を形成し、これまで人種の激突をくり返し、真の民主主義を確立したアメリカ。
 我々の戦後はアメリカが「恩師」であり、国の行く末を、アメリカを手本として受け止めて来た。「アメリカ・ナンバー1」?何を言ってんだ!アメリカは元々ナンバー1の超大国。米国がクシャミをすれば日本は風邪どころかインフルエンザになる。何をそんなに慌てるか、車を売りつける日本とは貿易不均衡で公平ではない?言うに事欠いて日本をターゲットにするか。米国が育てた世界一の優等生日本を。過去70年、いやペリー来航以来、文明と文化、国家繁栄のため教示された「恩師」たるアメリカに、授業料はちゃ~んと納めている。おつりが出るくらいに。
 ただ「ボーダレス(脱国境の意識)」を唱える巨大企業が、人件費の安い発展途上国に生産拠点を移し、利益拡大に走り、国家、国政をかえりみないアコギなやり方を反省させるには、いい材料にはなった。
 我々日本人は偏狭なナショナリズムを「愛国心」とは呼ばない。
     (陽)


google

  • 検索(β)

    サイト内検索
    ウェブ全体から検索

大分の天気