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2017年7月21日 (金)

萎えた情熱

 大体、就任当初から快く思われなかった。幾度となく稲田朋美防相の不手際、不始末を記して来た。ここに来て政権のお荷物になり、政局の焦点の一つとなった。「日報」問題もさることながら、制服組に対する上から目線的な物言い。自民党国防議員など、この道の先輩達との確執。「弁護士」の資格を常にチラつかせてた横柄な態度。人格未熟な権力者が「ブービーズ・トラップ」に引っ掛かった。
 ある日の部隊視察、彼女は準制服のジャンパーをブルゾンぽく着こなし、カジュアルウェアーで登場、隊員に「訓示」した。白いボトム(ズボン)とブーツでキメて。「すっこんでろ!」ー大変失礼ながら、愚生の明解な自我が飛び出して来た。
 指揮官の「白いズボン」は何を意味するか分っているか。時は日露戦争の旅順要塞攻略の折、たび重なる203高地での激戦。多くの犠牲を出した最高指揮官、乃木希典大将は、戦地で「白いズボン」を着用して自らを敵の標的とした。2人の息子もこの戦いで亡くした。国民から預かった前途有意な若者達、ベテラン軍人の膨大な骸(むくろ)を築いた。悲運の将はこの贖罪のため、自らを死の領域に追い込んだ。「白衣参戦」と呼ばれるこの思想は、秀吉の頃、「文禄、慶長の役」に表われた。朝鮮出兵により、これを迎え撃った時の朝鮮海軍の提督、李舜臣は、秀吉軍への反撃のため「亀甲船」などの兵器装備を開発して勝利に導いた。彼の栄達を阻害しようとする反抗勢力(主に文官)は、対秀吉軍との戦闘下、様々な誹謗中傷を駆使して李提督を陥れた。朝廷は側近の言に乗り、李氏を陸戦の兵に降格。白衣を着用させて白兵戦闘に当たらせた。敵の標的とさせた。
 戦史に詳しい制服組はなぜ、最高指揮官としての最低限度の素要を彼女に教えてやらなかったのか。出来の悪い指揮官を一流に鍛え上げるベテラン下士官(曹クラス)が山ほどいる自衛隊が。情熱が萎えたか?しょうがない!次に期待するか?ムリか?
(陽)

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