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2018年4月25日 (水)

「絹本着色雪村友梅像」の修復終了

 別府市教育委員会は、赤松公民館から寄託された「絹本着色雪村友梅像(けんぽんちゃくしょくせっそんゆうばいぞう)」=市指定有形文化財=の修復事業が終了し、保管していた赤松自治会にレプリカの贈呈式を市役所で24日午後4時に行った。

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 「絹本着色雪村友梅像」は、臨済宗の寺院で大分市にある万寿寺の末寺であった、別府市赤松の松音寺(しょうおんじ)に所蔵されていたもの。松音寺の開山は雪村友梅とされており、寺の裏手には貞和2(1346)年12月2日と命日を記した開山塔もある。松音寺はすでに廃寺となっており、現在は赤松公民館になっている。管理していた赤松自治会から市教委へ寄託された。
 雪村友梅(1290~1346)は、鎌倉時代末期から南北朝時代の日本の禅宗を代表する臨済宗の名僧。越後国で生まれ、徳治2(1307)年に元に渡り、元の朝廷から「宝覚真空禅師(ほうかくしんくうぜんじ)」の号を与えられた。帰国後の建武元(1334)年に豊後守護大友氏に招かれ、大友氏の菩提寺・府内万寿寺の住持を務めた。
 着衣などに描かれた線描と顔かたちの表現に用いられている細やかで柔らかな線描の巧みな使い分け、細やかな工芸技法の描写など、鎌倉・南北朝時代14世紀の肖像画に通じる点が多く確認できるという。雪村の没後間もない頃に描かれたものではないかと見られているが、作者は不明。市教委は「県内でも数少ない中世に遡る肖像画の1つであり、別府市の仏教文化財として大変貴重なもの」としている。修復には618万5710円かかり、うち469万円は住友財団文化財維持・修復事業補助金を活用。
 長野恭紘別府市長から渕野平馬赤松自治会長にレプリカが手渡され、修復された肖像画も披露された。ツーリズム浜脇まちづくり推進協議会の清家政人会長(山家自治会長)、三重野治久事務局長(浜脇3丁目自治会長)、地元の首藤正市議が同席した。長野市長は「貴重な赤松の宝を提供していただき、ありがとうございました。美術館で所蔵し、より多くの市民に見てもらえようにしたい」とあいさつ。
 渕野会長は「修復する前と比べると、ここまでなるとは思わず、びっくりしています。歩こう会などが公民館にも寄ってくれるので、地区の皆さんにも見せてあげたい」と話した。

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