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2018年8月29日 (水)

久米野妙子さん市美展で県知事賞

 石垣西の久米野妙子さん(75)=別府市美術協会会計監査=は、21日から26日まで別府市美術館で開催された「第61回別府市美術展」に日本画「故郷を想うⅡ」を出品し、大分県知事賞を受賞した。

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 久米野さんはいろんな絵画展を見て触発されたことをきっかけに、13年前から絵を描き始めた。10年前に日本画の道に進み、現在も作品を描き続けている。
 入選した「故郷を想うⅡ」は、昨年3月3日に兄、毅さんの3回忌、母、まつさんの33回忌、父、政男さんの50回忌を合同で行ったとき、実家にあった政男さんの掛け軸を譲ってもらったのが制作の契機となった。
 政男さんは昭和18年から、中国上海の東亜同文書院(当時)に外務省官僚として勤務していた。掛け軸は滞在中に中国の官僚からもらったもので、「あなたが故郷を離れて3、4カ月が経った。大陸に渡り、勤務してくださっている。しかし、日本に帰るときは『万事みな夢の如し』と時が過ぎ去っているのだなあ」という意味が漢文に込められている。久米野さんは中国に勤務している政男さんが故郷を思う気持ちを、作品に表現したという。
 「故郷を想うⅡ」は、中央にある1点の壺の中に、かつて政男さんが想ったであろう高崎山の風景や六郷満山の国東塔を描いた。背景には、掛け軸に書かれてある漢文を書いた。文字の1つひとつに鳥が描かれており、趣き深い作品に仕上がっている。制作にかかった時間は約半年。
 久米野さんは「思いがけず賞をいただき、本当にうれしい。若かりし父がきっと寄せていたであろう故郷への思いを、評価していただいたのだと思う」と受賞の感想を述べた。また、「絵は少しの時間で好きなように描けるのが楽しい。日本画は派手さがなく、やさしい画風。岩絵の具は重ねて塗るとすごく味が出てステキ。今後も続けていきたい」と話していた。
 他部門で県知事賞を受賞した人は、次のとおり(敬称略)。▽洋画部=八川幸子「街角」▽工芸・彫刻部=白石邦成「明治の豪邸」▽書道部=白石恵深「形」▽写真部=仲野太郎「光芒に映えて」

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