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2018年8月10日 (金)

マハティール首相に名誉博士号

 マレーシアのマハティール・ビ・モハマド首相(93)が、立命館アジア太平洋大学(APU)を9日午後1時20分頃訪れ、第9号のAPU名誉博士号が授与された。

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 マハティール首相は第4代首相として1981~2003年に就任。日本の経済成長を見習おうという「ルックイースト政策」をはじめ、長期間にわたり強力なリーダーシップを発揮し、マレーシアの国力を飛躍的に増大させた。その後、野党連合を率いて今年5月に15年ぶりに首相に返り咲いた。APUとは、開学にあたり、理念やビジョンに理解を示し、開学前の1996年にAPU応援団といえるアドバイザリー・コミッティ・名誉委員に就任しているが、APUを訪れるのは今回が初めて。福岡市で開催された「日本の次世代リーダー養成塾」の講師として来日し、首相の希望で訪問が決まった。
 マハティール首相夫妻をはじめ、マズリー・ビン・マリク教育大臣、ダト・アハマッド・イズラン・イドゥリス駐日マレーシア大使らがAPUを訪れると、正門前に100人程の学生や教職員が出迎え、歓迎した。
 式典には関係者約70人が出席。出口治明APU学長が大学の紹介をしたあと、マハティール首相に名誉博士号の学位記を授与した。
 マハティール首相は「我々は戦争は十分に体験した。すべての国の人が平和を享受してほしい。そのためには、相互理解が必要。日本と米国は敵国だったが、今は友好を深めている。違いを暴力によって解決するのは、残念なこと。マレーシアにもテロがあるが、何が問題か、違いを解決することが大切。若い時にいろんな国の学生と交流を深められるAPUは素晴らしい。彼らが将来、リーダーとなった時、暴力ではなく交渉という人道的な解決を図ることで、戦争の可能性を低減できる。私も、機会があればAPUに貢献したい」とあいさつをした。
 式典終了後、記者の質問に答えた出口学長は「1つの大学に来てくれるのはあまりないことで、光栄に思う。これは、これまでのAPUの努力の結果。マレーシアの卒業生も155人おり、現在は18人が学んでいる。もっとたくさんの学生に来てもらいたい」と話した。

マハティール首相が学生と懇談

 立命館アジア太平洋大学を訪れたマレーシアのマハティール首相は、学生との懇談会にも出席した。マレーシアや日本など7の国と地域の学生20人が参加した。

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 学生から日本がかつてマレーシアを占領していた歴史について問われると、マハティール首相は「ずっと過去を見ていては、前に進めない。マレーシアは、日本と仲良くして前に進みたい」と答えた。また、各国の歴史や文化を紹介する「マルチカルチュラル・ウィーク」で、1度もマレーシアの特集をしたことがなく、学生から「マレーシアから支援をしてほしい」と要請。マハティール首相は「お金はあまりないが、申請してもらえれば協力したい」などと答えた。
 懇談は時折、笑いが起こるなど和やかな雰囲気で行われた。マレーシア出身のチュア・ズ・ハンさん(22)=国際経営学部1回生=は「首相に会えるとは思わなかった。日本の植民地だったことを質問したが、悪い歴史は忘れ、日本の良いところを学んで、未来を考えていくと答えられていて、印象に残った。とても健康そうで、これからも首相を続けてほしい」と話した。

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