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2018年12月 6日 (木)

[連載]江戸町火消創設三百年記念式に参加して⑥

 「纏」は火災発生時、逸早く駆け付けた担当組の旗印で、この家屋は我々が命懸けで守るというシンボル。当然各組纏持ちの死傷率が最も高い。江戸期は色白、顔長、背が高くイケメンが担当。現在のブロマイド的な錦絵も売り出され「○○組の新次郎」など町方のアイドル的存在として組の象徴となった。

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 梯子は真新しい青竹。約7メートル程の長さ。直径は15~20センチ。2本の青竹はほぼ同じ位置に節目が来るものを選ぶ。足掛け位置を特定するため。青竹は火災時での延焼を防ぐ。1本の梯子を作るため、百本程の真竹から選ぶという。町火消しのお家芸に「彩粋會」の刺又乗りがある。江戸時代の家屋火消は打壊しが主体。家屋の柱や梁を刺又で打ち壊す。水をかければ、屋根下の商品がズブ濡れになり、商品の再生販売は出来ない。屋根部分を落せば、屋根が防火囲いとなり、商品は火災類焼をまぬがれ翌日から商売ができる。「刺又」は先端に幅30センチ程のU字形地の鋳物を取り付けた柱状の長さ3~4メートルの消火道具。柱状に立て、U字金物の上で演技する。最も危険度の高い技芸。
 「彩粋會」=高野勇会長=は記念会傘下の組織で、千組先代の山口政五郎氏が創立、各区から選抜した特殊部隊。刺青をほどこし、木遣り、纏振り込みにたけた者の集まり。「刺青」=いれずみ=といえば、反社会勢力を連想させるが、町火消のそれは職人の嗜みとした歴史がある。建設製造業に担わる人達から野菜、鮮魚を販売する者達にも広がった。(つづく)

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