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2018年12月 7日 (金)

[連載]江戸町火消創設三百年記念式に参加して⑦

 火消の刺青はたとえば、中国古典三国志に登場する英雄豪傑をモチーフにした意匠を、膝上、背中。腕三分の全面に展開。1年から長い人で5~6年をかけて彫り上げる。平常は決してチラつかせない、外に見せない「我慢」を美徳としている。

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 江戸期の文化を今に伝える「相撲」、「歌舞伎」、「町火消し」。聞くところによれば開催地の芝は「め組の喧嘩」で有名なところ。相撲、歌舞伎関係者を呼べば、際限なく広がるため、今回は限定人員で開催されたという。
 出席者は町火消しと縁深い人達ばかり。都内の有名神社、仏閣の代表者が名を連ね、都外の神道関係者は神・八幡朝見神社宮司が唯一。
 別府勢は翌日26日、山口氏が宮頭を務める江東区の「富岡八幡宮」を正式参拝。
 現在、新宮司の丸山聡一氏のもと、去る8月の天皇御在位30周年奉祝の二の宮神輿渡御で大成功を納めた。氏子社中は「深川八幡さま」に対する求心力、心の拠り所としての気運が再び最高潮を迎えたと、盛り上りをみせている。現在新年の準備や来年5月の天皇陛下御代替わりへの備えに追われる。
 当地は江戸で初めて歓進大相撲が開催されたところ。拝殿で正式参拝を済ませ、歴代横綱を顕彰した記念碑、地元の風俗を残した資料館、千組の先代山口政五郎氏が受納の音頭を取った我が国最大の大神輿など、富岡八幡宮神職の細やかな配慮を受けながら、江戸文化を堪能した。
 我が国、中世を代表する「江戸」が今に生きる。「古いもの」、そして本当の「昔のもの」は偉大な存在力を兼ね備える。ともすれば、排他的な風潮にとらわれる大都会にあって、帰属するアイデンティティーをしっかり守るお地元の人々、「江戸」は決して東京の一部分ではなく、我々日本国民共有の人間的文化遺産でもある事を再認識した旅であった。改めてここに記しておきたい。(完)

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